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風景写真、猫の写真など載せています。楽しんでもらえればと思います。

僕の写真紀行は容量いっぱいになりましたので、 僕の写真紀行2に移行します。 またよろしくお願いします。

滋賀・聖徳太子ゆかりの寺(総合版) [滋賀県古寺シリーズ]

滋賀は、天智天皇が大津に遷都したり、聖武天皇が奈良の大仏を元は

信楽に建てようとしていたことなど、歴史的に縁が深いところである。

そんなこともあり、昔から石工職人が多くいて、そういった文化が

早くから栄えていたところのようだ。

今回滋賀を旅してみて、石段にしろ、石塔にしろ、ふんだんにその技術が

生かされているなと感じさせられた。

写真は80枚ほどあり、その中の何枚かで見られた方も感じてくださるのではと思う。




まずは、長命寺に行った。

(長命寺の解説)

長命寺(ちょうめいじ)は、滋賀県近江八幡市にある寺院。
西国三十三箇所第三十一番札所。
天台宗系単立。聖徳太子の開基と伝える。

琵琶湖畔にそびえる長命寺山の山腹に位置し、
麓から本堂に至る800段余の長い階段で知られる。
かつての巡礼者は、船で長命寺に参詣した。
伝承によれば、第12代景行天皇の時代に、
武内宿禰がこの地で柳の木に「寿命長遠諸元成就」と彫り長寿を祈願した。
このため宿禰は300歳の長命を保ったと伝えられる。
その後、聖徳太子がこの地に赴いた際、
宿禰が祈願した際に彫った文字を発見したという。
これに感銘を受けてながめていると白髪の老人が現れ、
その木で仏像を彫りこの地に安置するよう告げた。
太子は早速、十一面観音を彫りこの地に安置した。
太子は宿禰の長寿にあやかり、
当寺を長命寺と名付けたと伝えられている。
その名の通り、参拝すると長生きすると言い伝えられている。

「千手十一面聖観世音菩薩三尊一体」、
つまり、千手観音、十一面観音、聖観音(しょうかんのん)の3体が
長命寺の本尊であるとされている。
本堂内陣の厨子には、中央に千手観音像、
向かって右に十一面観音像、
左に聖観音像が安置されている(いずれも重要文化財、秘仏)。
千手観音像(像高91.8cm)は一木割矧造、素地截金仕上げで、
平安時代末期、12世紀頃の作と推定される。
十一面観音像(像高53.8cm)は、千手観音像より古い10世紀ないし11世紀の作と
推定され、こちらが当初の本尊であった可能性もある。
聖観音像(像高67.4cm)は鎌倉時代の作と推定される。
これらの像を安置する厨子は前の間と後の間に区分され、
後の間には地蔵菩薩立像と薬師如来立像を安置する。
これらの観音像は厳重な秘仏とされ、平素は公開されていない。



石段は808段ある。


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本堂、三重塔が見えてきた。

800段の石段をようやく登ったようだ。

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三重塔

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左は本堂。

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鐘楼

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写真奥から「三重塔」、「本堂」、「三仏堂」、「護法権現社拝殿」

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鐘楼

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本堂

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本堂

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こういった石塔を見ても、端正で美しいなと思う。

石造技術の高さを白州正子さんが著書「近江山河抄」で褒めたたえていたのが

よく分かる。

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長命寺はここまで。

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喫茶店「シャーレー水ヶ浜」からの琵琶湖の眺め。

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ここで食事をした。

雨が降っていたが、降りこんでいない席があったので

外に出てみた。

湖を眺めながらの食事は気持ちがいい。

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看板メニューの「ビーフカレー」

丸一日かけて煮込むまろやかな口当たりのカレー

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「シャーレー水ヶ浜」の入り口脇にある階段を下りて湖岸に出てみた。

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喫茶店を後にした。

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次に向かったのは石馬寺であったが略。


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そして次に向かったのは石塔寺であった。

(石塔寺の解説)

石塔寺(いしどうじ)は、滋賀県東近江市にある天台宗の寺院。
本尊は聖(しょう)観世音菩薩(秘仏)。
「石塔寺」の名のとおり、境内には、阿育王塔と呼ばれる石造三重塔を中心に、
数万基の石塔や石仏が並ぶ。
毎年8月末には、「石塔フェスティバル(石塔寺万燈祭)」が開かれ、
石塔と石仏に献灯が行われる。
近江西国三十三箇所観音霊場第二十二番札所。

石塔寺は、聖徳太子創建の伝承をもつ寺院である。
伝承によれば、聖徳太子は近江に48か寺を建立し、
石塔寺は48番目の満願の寺院で、本願成就寺と称したという。
聖徳太子創建との伝承をそのまま史実と受け取ることはできない。
しかし、石塔寺がある滋賀県湖東地区には
他にも西国三十三箇所札所寺院の長命寺(近江八幡市)、
百済寺(ひゃくさいじ、東近江市)など、聖徳太子創建伝承をもつ寺院が多く、
この地が早くから仏教文化の栄えた土地であるとともに、
聖徳太子とも何らかのつながりのあったことを思わせる。
石塔寺境内にある数万基の石塔群の中で、
ひときわ高くそびえる三重石塔については、次のような伝承がある。
平安時代の長保3年(1003年)に唐に留学した比叡山の僧・寂照法師は、
五台山に滞在中、五台山の僧から、
「昔インドの阿育王が仏教隆盛を願って
三千世界に撒布した8万4千基の仏舎利塔のうち、
2基が日本に飛来しており、1基は琵琶湖の湖中に沈み、
1基は近江国渡来山(わたらいやま)の土中にある」と聞いた。
寂照は日本に手紙を送ってこのことを知らせた。
3年後の寛弘3年(1006年)、播州明石(兵庫県明石市)の僧・義観僧都が
この手紙を入手し、一条天皇に上奏した。
そして、一条天皇の勅命により、塔の探索を行ったところ、
武士の野谷光盛なる者が、石塔寺の裏山に大きな塚を発見した。
野谷光盛と天皇の勅使平恒昌が掘ってみたところ、阿育王塔が出土した。
一条天皇は大変喜び、七堂伽藍を新たに建立し、
寺号を阿育王山石塔寺と改号した。
寺は一条天皇の勅願寺となり、隆盛を極め、八十余坊の大伽藍を築いたという。
以上の伝承のうち、「インドの阿育王」云々が
後世の仮託であることは言うまでもなく、
件の石塔は、実際には奈良時代前期(7世紀)頃に、
朝鮮半島系の渡来人によって建立されたとみるのが通説である。
この石塔は、日本各地にある中世以前の石塔とは
全く異なった様式をもつものであり、朝鮮半島の古代の石造物に類似している。
湖東地区が渡来人と関係の深い土地であることは、
『日本書紀』に天智天皇8年(669年)、
百済(当時すでに滅亡していた)からの渡来人700名余を
近江国蒲生野(滋賀県蒲生郡あたり)へ
移住させた旨の記述があることからも裏付けられ、
石塔寺の三重石塔も百済系の渡来人によって
建立されたものであるとの見方が一般的である。
鎌倉時代には、三重石塔(伝・阿育王塔)の周りの境内に、
五輪塔や石仏が多数奉納された。
安土桃山時代、織田信長の焼き討ちにより、
七堂伽藍、木造建築物、寺宝が全て焼失し、寺は荒廃した。
その後、江戸時代初期、天海が弟子の行賢に指示し、一部復興されている。

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本堂

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滋賀の寺は石段ばかりだなと思った。

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石段を上りきると同時に見えてくるのだが、

思わず「わっ、綺麗」と声を出してしまった。

こういったものに今まで心を動かされることはなかった気がするが、

まじまじと見てみて、本当に綺麗なものだなと思えた。

白州正子は著書「かくれ里」で次のように述べている。

「私は日本一の石塔だと信じている・・・

全体の感じが柔らかく、しっとりとしていて、例えば高麗の茶碗に似た

味わいがある。」

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山門

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撮影:panasonic LUMIX DMC-G1



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